「授乳時のケータイで子どもは壊れる」〜昔と「変わった」子供がいるのは分かった。ではどうすれば良いのか〜

書評

「授乳時のケータイで子どもは壊れる」を読みました。

印象に残ったところについて

著者は、「全人的能力を教育を目指し」教育研究所を設立。有名私立小学校に送り出す一方、「やる気のない子、学習能力に問題のある子などを独自のマンツーマン指導により飛躍的に伸ばしてもいるとのこと。

教育現場での事例を交え、現代の子育てに警鐘を鳴らしている。

1.子供の様子が変

子育てにテレビの影響を受けすぎている

「川の絵を描いてみて」というと、川だけでなく、川が四角い枠の中にある。

テレビの枠まで書いてしまう子供がいた。

テレビに芸能人の顔しか映っていないため、人を描くときに、手足がなかったりする。また、月を見たことがない子供もいるという。

テレビでコトバを学ぶが、体系だった学習をしていないので、基礎的な語彙力が付いていない。

子供の語彙力が非常に落ちているから、コミュニケーションがうまく取れない。問題行為をする子供が増えている。

テレビは映像の力があるので、子供たちは言葉を理解しないまま、画像で処理して、世界を認識している。

2.子育てにテレビは必要ない

2歳くらいまではテレビを見せる必要はない。

親が、子供の行動、身の回りのもの、全てを言葉にして、説明してあげることが大事。

例えば、子供が走っている→ 子供に「今、はしっているんだよ」と話しかける。

「これが川だよ」「月だよ」と直に説明する。

仮にテレビを見せるとしても、受容するだけだと良くないので、能動的に見ることが大事。

3.子育ては子供に主導権を握られてはダメ

子育てをしていく中で、子供に主導権を握られているのではないか、という事例を説明。

例えば、

子供がなにか欲しいと言って泣きわめく。→すぐに物を買ってあげる→

子供は泣けば、欲しいものが手に入るんだなと思って、この行為を続ける。→子供が主導権を握る。

こうしたら親はいうことを聞く ということを子供に思わせてはいけない。

子供が本当は何を望んでいるのか親が理解してあげることが必要。

子どもが駄々をこねているケースであれば、

泣いている → ①ものが欲しいのか、②気を引きたく泣いているのか、なぜ泣いているかを考える。

①ものがほしくて泣いているのであれば、すぐに買ってあげるという対応ではダメ。

自分の要望が叶わないことを知らせる。

②気を引きたくて泣いている子供に対して怒ってはダメ。懇々と対応する。

子供のことを深く考えずに、ものを買ってあげたり、怒ったりすることが、問題行為をする子供を増やしているのではないかという点につながっていきます。

読んで思ったこと

新しく知ることができた点

問題行為のある子供の事例を多く知ることができた

納得できた点

テレビに頼りすぎない

子供をあやしつかせるのにテレビはかなり助かるになるという話を先輩パパママから聞きます。

しかし、効果があるということは一歩間違えれば、テレビアディクトになる可能性があるということ。

また、時間を決めて見るにしても、できるだけ能動的、意味を持たせて、見ることは大事、ということは納得できました。

(具体的にどうすれば能動的なのかというのはこれからの宿題ですが)

しっくりこなかった点

①子供が駄々をこねている、という現象に対して、本当にものが欲しい、又は気を引きたくてやっている、などいろんなパターンがあると書いているが

→ケースバイケースであることは理解している。じゃあどうすればいいか、の具体的処方箋が少ない。

②子供を甘やかしすぎてはいけないという記述があるが、甘やかしすぎると愛情はたっぷりかけてあげることの違いは?

③子育ての事例として紹介されている家族が難易度高し

著書がとある家族について紹介する記述があります。著書にとっては特別な家族ではなく、普通の家族として、紹介されているが…

(→以降は我が家の感想です)

・塾に通っていた時は、問題児ではなく、普通の子。取り立ててとても頭が良いという子供ではなかった。 →なるほど

・一つのことにしっかりと興味を持っているので、好奇心を潰さないように子育てを行った。 → なるほど

・家族の生活は、朝晩、規則正しい。 → なるほど

・お父さんが子育てに主体的に関わる → はい、我が家も頑張らないと

・ご飯全て手作り → えー?全て手作り?すみません、我が家では厳しいです…

・小学校4年生までテレビを見ない → え~小4まで?同級生との会話についていけないのでは。両親もテレビを見ることができないのでしょうか…

・子供は筑波大学に進み、在学中にベンチャーを立ち上げる → すごいですね(呆然)

④ ③の家族の例でもありますが、結論として親がとても良くできた人間でないと、子供はよく育たないという結論になる気が…

我が家は私も奥さんもよくできた人間ではありませんが、大丈夫なのでしょうか…

この本を読んで変わった行動について

子供は生まれる前から話しかけたほうがいいという記載があったので(本当かどうかは分かりませんが)積極的に話しかけるようにしました。

まとめ

著者の問題提起は、 便利な現代社会では、親の負担を軽くするようなこと、サービスがありすぎて、その弊害、副作用がでてるのではないかというもの。副作用とも言うべき、問題行動をする子供の事例は知らないことが多く、勉強になります。

(もちろん、著者は学者ではなく、あくまで事例に基づいたもので、統計的なデータは出てきません)

そして、この提議には(感覚的には)一定の理解ができます。

が、しかし、現実的な処方箋を示してくれないため、「それはわかった。じゃあ、どうしたらいいの。実際、厳しいよ」という感想が出てしまいます。

結論として、我が家にとって、この本は事例集が参考になるものの、読み進めていくにつれて、子育ての不安が増す本でした。

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